第2回 さっぽろ腎臓病市民講座の報告

第2回 さっぽろ腎臓病市民講座

2024年4月20日(土)

札幌市北区民センター3階区民ホール

第一回と同様、多数の皆様が来場され、熱心にお聞きくださいました。

 

さっぽろ腎臓病市民講座のご紹介

医療法人  ネフロハス  理事長

さっぽろ腎臓病市民講座  会員代表  向  博也先生

 

まず、会員代表で医療法人ネフロハスの理事長の 向 博也から、さっぽろ腎臓病市民講座の生い立ち、目的についてご紹介いたしました。

詳細は第一回の記事をご覧ください。

なお、さっぽろ腎臓病市民講座の会員としてNTT東日本札幌病院 腎臓内科 が加わり、10施設となりました。

守ろう!あなたの大切な腎臓

北海道大学病院     血液浄化部  教授     西尾 妙織先生

 西尾先生には、大変お忙しい中を講演していただきました。

主な内容は以下のとおりです。
腎臓のはたらきについて

・実際に出る尿の100倍の量の血液を濾過している

・少しくらい腎臓が悪くなっても痛くも痒くもないので早期発見

 には健診が重要

慢性腎臓病(CKD)について

・定義

・血液検査、尿検査の結果から自分の腎機能を評価しCKDかどう

 か知る方法
(日本腎臓病協会などのホームページに検査値を入力すると算出されるツールがある)

・透析が必要になる疾患の現状と移り変わり

・自分の腎機能の将来予測の仕方

・腎機能が低下すると高血圧、心臓病、脳血管疾患の危険が高まる

・腎臓を悪くする生活習慣や疾患には喫煙、睡眠不足、高血圧、

 糖尿病、脂質異常、高尿酸血症、肥満などがある

  

西尾先生が特に強調されていたことは、症状が出てからでは間に合わないことが多い、検診やかかりつけ医での検査で尿所見や腎機能に異常があれば、放置せずに腎臓内科を受診しましょう、ということでした。